かつて夫のいまは野菜の古毛布/赤川 蓉
遠山に日の当たりたる枯野かな/高浜虚子
寒雷や肋骨のごと障子ある/臼田亜浪
しまき降る雪のくろみや雲の間/丈草
是がまあつひの栖か雪五尺/一茶
つい、これが目に入ってきてしまう。
湯帰りや灯ともしころの雪もよひ/永井荷風
寂しさの底ぬけてふるみぞれかな/丈草
内藤丈草
内藤丈草 - Wikipedia
内藤 丈草(ないとう じょうそう、寛文2年(1662年) - 元禄17年2月24日(1704年3月29日))は現在の愛知県犬山市出身の江戸時代前・中期の俳人。
丈草の俳句が良い。「現代の若いひとの句かな?」と思って調べたのでびっくりしました。
こうやって見てみると高浜虚子は完璧なる写実ですね。写実は技巧のある人が作ることでものや事象が匂いたって来ます。
俳句は身の回りのものや季節を読みこむことで生活や実情に近い部分を表現することができると思います。冬の季語で「毛布」「蒲団」のようなものがあるのもこれは日本ならではで、生活がにじみ出てきますね。
蒲団という字を見ると実家の和室の部屋に蒲団が畳んであるのを思い出します。そういうことの積み重ねなんだと思います。
あまり色んなことにやる気を持てないもともとからして無趣味だった自分ですが不思議と短歌、俳句に関しては続けられているなあと思います。