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本のことを書いてあるブログ

百人一首を読む

麦酒また下がった日付変更線/わたる


最近は読むものがあまりなくて(与謝蕪村の本を買ったつもりがAmazonのカートに入れっぱなしだった)家にある百人一首の本をぱらぱらと読んだりしてました。
暗記はしてないですが何度か読んだことのある歌が出てくるとうれしい。なぜ、自分はこういうのが好きなのだろう。





ひとごとをしげみこちたみおのが世に未だ渡らぬ朝川わたる

こちらは万葉集に収録されている歌。「わたる」の響きが、名前が同じなので気になってるんですが「わた」って、海という意味だったんですね。他にもけっこう出てきてます。




わたの原漕ぎ出でてみればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波

わたの原=大海原の意味。らしい
なんかこうやって見てみると朝川わたるの歌良いな…




花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに

こちらは絶世の美女と称された小野小町の歌。女性の気持ちを素直に詠んでいますが、この頃から歌というのが芸術として確立された分野だったのかな〜と考えてしまいますね。もしいま、芸能界なんかでタレントがこんなものを読んだら噂好きな変な人がいっぱい集まって大変なことになりそうなイメージ。

女性の歌はユニークで自由、快活に詠んでいるものが現代でも多い印象です。何かひとつ鍵を外すのがうまいのが女性、なのかも?
まあ本当イメージで語ってますね。




ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは

こちらは漫画でも有名な一首。これは意味もわかりやすいし目に浮かぶ情景で、なにが良いかといえばやっぱり音が良いのかもしれませんねー。
からくれないにみずくくるとは、でKが多いのがなんとなく。






あと、冒頭の俳句ですが、わたしはなぜか麦酒が体に合いません。レッドアイ(トマトジュース+ビール)っていうのを最近買って美味しいと思って飲んでいたけど、いかんせんビールなため酔いかたが毎回まずい…これって体質なんでしょうか?毎日のように飲んでる、鍛高譚だと「ウィ〜」って感じに酔うんですが、ビールだと出来損ないの気泡にならされたみたいな気分になるんですよね。毎っ回。