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本のことを書いてあるブログ

クレマチスがかわゆい

こんばんは。

相変わらず園芸ガイド読んだり、ぼちぼち小説を読んだりなどしています。
園芸ガイド、読み進めているうちに(だいたい夏の特集ばかり読んでます)薔薇、紫陽花、クレマチスが初夏〜夏あたりでは好まれている…のかな?という感じに思えてきた。
とくに「薔薇」は園芸プロの方でもいろいろな品種を育てたりなどして楽しんでいる様子。ただ、はじめのころは薔薇い〜な〜と気軽に言ってましたが、そもそも薔薇というのは、例えば着物だとしてもいろんなシーンに合うオールマイティなもの、というよりも、むしろ、薔薇を愛でるため専用の薔薇のための庭づくり、あるいは鉢で育てるにしても綺麗に咲かせるためには相当な愛着っていうか、技量みたいのが必要そうです。まず、立体的で…貧弱にならないように管理して…などなど。とにかくはじめに何もイメージしないままに買ってきたらとんでもないことになりそうである。
なかなか大変そう。…というか、そうでないときの薔薇の浮きようといったらない。難しい、けど綺麗、匂いも良いところがまた愛好家の人たちから好まれているところなのかも???

しかしそれは紫陽花に対しても同じだったようだ。二つとも、それは広大な土地があって、野性味あふれる感じで植えてあるのが一番綺麗に見える。それが事実…もちろん切り花や、鉢植えでも綺麗だけれど、局所発生的に(うちのような)哲学のない庭にハッと生えていると自分のほうも「ハッ」としてしまう…、、自分ちのようなベランダとかちょっとした花壇などには難しいんだなって思えてきました。
なんか当たり前のようなこと書いてるんですけれど。



それからクレマチス、こちらも人気のある品種のようですが、見ていると、なんとなくそのまんまの原生種のように素朴でぱっと見でイメージの付きにくい花だったりするのが面白い感じです。例えるなら椎名林檎のような、会うたび顔の印象が変わるようなクドくない美人みたいな感じでしょうか。本当に種類によって全然表情が違うんですね。ツタっぽいと思いきや一本で咲いてるのもあるし。六角形の花が多いですが下向きですずらん的に咲くのもあったりして面白いです。クレマチス、よいです。あなたは一体だれなの?っていうつかみどころのなさ。葉が多く、うすい青色が多いのも幻想的ですよね…こんなもの植えるスペース全くないけど…

この原生種が日本で仙人草という花みたいなんだけどこれもまたかわいいイメージでした。
種とか。何コレ?っていう感じのかたち
センニンソウ - Wikipedia

変わった花、花の名前というと渡辺松男さんの短歌にもたくさん登場してて、気になってました。

一度そういう目が出来ると、つまり、おしゃれなお庭というのはそれなりの哲学があって、それぞれ合う花や環境も考慮しつつ少しずつ作っているものだったんだな…ていうのがよく分かりました。


アリスで思い出した話


花っていうと不思議の国のアリスの中で、アリスが小さくなってしまって花の群れの中に迷い込んでしまうシーンがあります。(わたしが見たのはディズニーの映画版だけですが)あの中でアリスは「この子、脚が付いてる」と言われたことから花たちからつまはじきにされてしまうことになるんですが…あの話の面白みとしては、こちらから見ればいや、いや、花達だってだいたい同じようなものだろうという視点があるなかでそれぞれの花が自己を主張しはじめる傲慢さが、なんとなく人間世界にも通じることがあるのが見えるからなんですが、花を見ているとこういう事は感じたりします。品種による差はあれど、だいたいどれも同じ。わたしたち人間の個別性みたいなものも、もしかすると自分とは全く違うものと相対した時に初めて内側から出てくるもので、そうでなければそれは必要以前のものとしてしまっておかれてるものなのかなあと感じたりしていました。こちら、養老孟司さんの「ひとに個性なんてものはない。ひとは変わり続けているもの」という考えとも似ている気がします。
わたしは結構なにもかもなあなあでだいたい行けるタイプの人間なので、だいたい人に合わせていて、どうしても譲れないことがあると急にまくしたてるみたいな事があったりしてこういう時個別性のスイッチが入ってきてるんだなと感じたりしますがそれも時々でしかない。ぐいぐい来る人、社会に出ると沢山居ますよね。
SNSなんか見ていると四六時中自己主張し、テリトリーに結界を貼っていないと気が済まない人もいるようで、何かそういう人を見ているとおんなじようなグループにいても自分は違っていて、皆とは別のとこにいると常に主張して、それが認められなかったら手を変え品を変えまた、自分はこうだと言い張ったりなんかして、それが認められるまでずっと続くなんていうのはなんかすごく疲れるんだろうなと思ったり最近はしていました。

皆とは違うことってそんなに良いことですかね?わたしは人間なんだからだいたいのスペックは同じようなもんだろうと思うんですけれど。喜怒哀楽がない人なんて居ないですしね。それを人に言うかどうかも、その人のタイミングな気がしてます。結局は相性ですよ。相性。