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本のことを書いてあるブログ

読書中〜ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾

 

今、だいたい半分くらい読み終えました。

先日テレビの方のロードショーで放映していたもので、どうしても気になって買ってきました。ミステリー、推理以外の東野圭吾作品を読むのは初めてですが、なるほどっ…!という感じです。

あとは、どうやってこれを映像化したんだろうという疑問が湧いてきた自分がいた。

 

構成としては短編がいくつかあり、それがナミヤ雑貨店として繋がっている感じです。

 

 

今日はこれと「変身/東野圭吾」も読むつもりだったのですが、変身の方はまだ10ページほどです。こちらはちょっと文体が違っているのが意外でした。

この先がどうなっていくのか楽しみです。

 

 

わたしの最近考えているので思うのには、こうやって作品を楽しめているのって作者自身をよく知らないからというのも含まれている気がしている。これがもし作者がメディアにすごく露出する人間で、その日常のエピソード、性格も知っていたりしてバラエティでクイズ番組に出てたりなどしていたら、この小説の世界観をそのままで楽しめるんだろうか…というのは、自身が書いているという両局面からたまに考えることがある。実際、知っている人が物語やポエムを書いているというのは、「こんなこと考えてるんだ!」という驚きがあって楽しいこともある。だけど…うーん、なんだろう。

ああなんだ、アーティストも人間なんだなあというのは、もちろんプラスでも働くけれど、やっぱ人物像として著者は一定のフィクション感はあっていいような気がしたりしている。椎名林檎がMステに出てきた時のような。「何才ですか…?!」みたいな。それは、もちろん作品の世界に没入するときの妨げにならないためである。いや、違うな。もともとが薄っぺらいから、直ぐに本音を言い当てられてしまい、それが作品を薄っぺらく見せてしまうのかもしれない。わたしの場合は凡人であるのでそれを恐れているのである。

いまはけっこうすぐSNSとかで賞落ちたことも発散出来たりしますが、気を付けないといけないですね。気を付けようと思います。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」には音楽やスポーツに打ち込んでいる人物も出て来ます。人間や人生というのは一朝一夕では成らずですね…東野さんの作品はそういったことをいつも考えさせられます。