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本のことを書いてあるブログ

引き続き夏井いつきの季語道場を読んでます。

おはようございます(⊃´▿` )⊃



引き続き、「夏井いつきの季語道場」を読んでいます。
夏井さんの著書を読むのははじめてで、プレバトも実は見たことがありませんが、プレバトで詠まれている芸能人のかたがたの俳句は面白そうだったのでひそかに調べて読んだりしてました。(ネットでまとめてくれている人がいる)そのどれもが、めちゃくちゃレベルの高い力作なんです!

こちらの本、内容は買って読んで見てほしいのですが、主に季語の性質について夏井先生が五感+連想力という六つの要素で解釈し、似ている季語、またその例句と並べてともに考察してゆくという内容です。

短歌、俳句をしばらく作ってひとつの名詞を頭の中でこねくり回した経験のある人なら入って来やすい内容だと思います。まだ作ったことのない人よりも、マンネリを脱したい、作って入るけど俳句の精神を忘れかけている人が合っている内容だと思います。


この季語に「五感+連想力」の要素がある、っていうこと自体、すごい発見だと思うのですが…たとえば科学の分野とかだったら論文みたいな話にもなるのかもしれないですよね。どうなんでしょうか。短歌結社だったらその都度で頑張って書きまくる人が山ほどいるので、誰もがこれを買って読んですぐ実践に使っていいということは本当にすごいことだと思います。

余談ですが絵画にも同じようなことを目的として描かれた絵があります。
17世紀、ボージャンの静物画に学ぶ | couperin

こちらも五感をテーマにして書かれた作品で、この時代はこういったものが流行したそうです。
この絵とても好きです。見ているのに触っているような感覚になりますね。

何か違う分野だとしても、極める事で物事って同じところに行き着くようなことってあるんだな〜と思います。




俳句は、俳句というものを理解して読むのが今難しいなと感じていて、短歌の方は、身の丈に合わせて読むのが難しいなと感じでいるのである。
先日亡くなられた岡井隆先生の歌集を久しぶりに読んでいたのですが、…そういう点で見てみると岡井先生は世間から自分が受けるイメージと、自分内にある物事をきちんと飲み下し、なおかつ昔の短歌にある精神を大切にしながら詠んでいたのだなと改めて思ったりなどしていました。



とにかくこういった、見る、捨てる、また作るにまつわる全ては、楽しいってことに集約されてくる感じがしてます。つくる、も最近なかなか調子があがらなくて単語がまったく出てこなかったりしてたんですが、十一月入ってからやっと集中力もついてきた気が…?

こちらの本は目からウロコな話がたくさん出てくるのや、理論の上にある夏井先生の俳句がそれを証明する凄みがあって読み応えがあります!
何かプレバトに出ている芸能界の人たちも、胆力でもってここまで来てるんだからすごいに決まってるよなーとか改めて色々と思いました!あと、絶対これ読んでから作ってますよね!



夏井先生、テレビでは厳しそうな印象ですが文章は全くそんな事なくてユニークな方なので読んでいて楽しいです。
学びに飢えている人、もっと上手くなりたい!という人にはもってこいの本です(^ ^)/