ビブリア古書店の事件手帖3
今回は、栞子さんの母親にまつわる話と古書の流通市場について、妹も多く登場。
ミステリはあまり読まないうえに、どんでん返しものもあまりピンと来ていないのですが、本にまつわる話を知りたくて読んでいる上では面白いです。出てきたのは坂口安吾妻のクラクラ日記、それから宮沢賢治の春と修羅についての話。
宮沢賢治の天上ののアイスクリームの部分は言葉の響きにこだわるとならば面白い話だと思います。私はこれを読んでいて、もしかして某短歌にもつながりがあるのかな?ということを思いつつ、知らないことと知っていることの大きな違いについて思いを馳せていました。ぜんぜん意味わからないで楽しんでいた自分。
無知ってこわい。
宮沢賢治の本が生前ほとんど売れなかったこと、それから推敲、改作をかなりしている部分などの話は興味深い。
こういったものは、多分、入れ込みたい謎解きをまず作り、→キャラの動き→ストーリーを合わせていく、ようにおそらく作ってるのだと思いますが、キャラを練る、ストーリーを練る、発想の飛躍がかかってくるかと思います。正直、今回は自分的には読んでいて五浦さんがいちいちひと言うるさい感じはしました。栞子さんも謎解きと称して人に踏み込んでくるところがちょっと不自然に。
うー…ん……みたくモヤモヤして来たのですが結局そういうものを解消するべくしてある自らがやる◯◯づくりなのかもしれないですね…ってわけで、書きかけてやめていたラノベをまた再開しはじめたのであった。
モルグ街の殺人/エドガー・アラン・ポー
こちらもたまたまミステリで、イースト・プレスのまんがで読破シリーズ。
個人的な趣味ですが表紙がダサくないのがこのシリーズのよいところだと思う。
最後の犯人は意外性がありながらもおどろおどろしく、こういった非日常的深淵を覗いて自分に生まれる感情を見つめながら「ボーっ」っとしたい、のような部分は自分にもあるなあと感じた。
色んなことを知らないと本は書けないですね。