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本のことを書いてあるブログ

インプット→アウトプット(読みまくる)

今読んでいるのは容疑者Xの献身です。はじめから面白かったものが物語のキモの部分に入ってますます面白くなってきた。しかし短歌、俳句が気になっているのとノートパソコンを買ったためアプリの整理、アカウントのログイン、文章の整理などしていたらあっというまに二、三時間消え去ってたりして、本を読めていない…

 

「本を読まない」生活をしていた頃、そもそも、いったい人はどうやって本を読む時間を捻出しているのだろう?と思っていた。いま、思うに、やはり、移動時間や仕事と仕事の合間に手持ち無沙汰な空き時間があるなどでない限り、時間が数十分、数時間くらいまとまってないとなかなか集中して読もうという気にならない。隙間時間で飛び飛びで読むのだったら、短歌、俳句を見ておいた方がたのしいのでそっちを取ってしまう。その方が数分で切り上げられるし。読書だと、集中しているときに気を乱されるたり、あれこれやることがチラついているとイラッとしてしまうのである。

やっぱ、時間が確保できないと小説をよみまくる生活はできない。そして今日はちょっと空いた時間に思いついた文章を書いてしまったため実質10ページくらいしか読めていない…なにやってるのか意味わからなくなってきた。読書アカウントのほうを見ると、他の人は一日一冊とか読んでるふうにも見える。わたしはどんどん、日々ツイートすることが減ってゆき、せめてもの「見かけた本」ツイートをするのみ。

あとは出来るだけ書く時間もとりたいって思ってはいる。

六月を奇麗な風の吹くことよ(正岡子規)

「本を読む時間がない」といいつつも、「今はじめる人のための俳句歳時記」は読んでいたりします。とくに巻末の「付録」なる部分は初心に対して俳句というもののキモをわかりやすく、また先人の句を例に説明してくれていてとても良い…!

 

今はじめる人のための俳句歳時記 新版 (角川ソフィア文庫)

今はじめる人のための俳句歳時記 新版 (角川ソフィア文庫)

 

 



読んでいて思ったのが「俳句って、こんなに明確なルールがあるんだ」というところでした。

ざっと気になるものをあげてみるだけでもまずは

 

・俳句はフィクションではだめか?

・「写生」「客観写生」とは?

・推敲はどのようにするか?

・切れ字、そして三段切れとは?

 

・・・などなどと基本の知っておきたい点を網羅してくれています。

 

下から二つめの「推敲」にいたっては芭蕉飯田龍太の推敲の過程があげられています。

こちらは芭蕉の①初案と②終案だそうですが、

 

①ほととぎす宿かる頃や藤の花

②くたびれて宿かる頃や藤の花

 

・・・どうでしょうか。こういうのを読んでいるだけでもおもしろいと感じます。

 

三段切れ、というのは五七五すべての句に切れがあるものをいうそうで、あまり良くない流れをさすのだそうです。芭蕉曰く、どこかにひとつでも切れがあれば良いそうで、必ずしも切れ字を強要はしない・・という考えだそう。

俳句の特徴は季語のほか切れ字というものがあると思います。というか、「切れ字」を学生以来で思い出した私である。今回読むまでちゃんとわかっていなかった部分だけれど、切れ字を置くことで五七五をより明確に意識する…ということなんだそう。つまり、俳句をするからにはリズム、言葉の流れも意識して然り、ということです。

そうなんです、五七五(短歌だとプラス七七)の上手い人はいろんなパターンでこれができているように思えます。特に連作ともなると一首、一句の内容だけでなくリズムの変化も意識されているとたのしいし、飽きることなく読みすすめられます。解体、切り取り、つなぎ、リズムを変えることも自由自在で、そのうえ博識でなければ詠むのは困難です。なぜって、すぐ、ネタ切れになります・・・そして詠むときは、まず感情をセーブすることが大切になってきます。感情まるだしで歌うとつい、力んでしまい、歌や句が破綻してしまうからです。さらには自分らしさを追求することに結局はなってきます。

そう考えると日本的でかっこいい文芸だと感じます。

 

それから、一つの句に一つの題材を入れ込む、または二つ以上のとのを入れ込むもの、写実、その次の段階のもの、などなども明確に区別され定義づけもされているようです。初心者の自分にとってはなかなか覚える部分がありすぎて一度では無理だなあ、という感じですが、まあこのへんは失敗しつつゆるゆると楽しんで学んでいくべきでしょう。

 

 まあそんな感じで。結果として、読書がぜんぜん進まない。

 

 

覚えておきたい極めつけの名句1000 (角川ソフィア文庫)

覚えておきたい極めつけの名句1000 (角川ソフィア文庫)

 

 

 

 

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店員さんに教えてもらいつつ、ノートパソコン買いました。わたしの要望は、見た目がカッコよくて文章作成、動画が見れるノートパソコン…ということで結局、これにした。

 

やっぱ使いたくなる道具が良いと思うんですよね。Kindleのデザインとかもけっこう気に入っててべつに用がなくても触ってしまう。

 

「◯◯◯(何か忘れたが、数字で表すパソコンの性能の何か)ってなんですか?」と聞いてみたら、「いろいろなソフトを同時に立ち上げ作業、進行出来るという、言ってみれば頭の良さのことです」と教えてもらい「おお…!」と説明力に感心してました。つい、「いっぱい入る」みたいなのを想像してしまってました。16byteいっぱい入るみたいな。

 

 

 

有名な俳句

話は変わって、有名な俳句で「春の海終日のたりのたりかな」(与謝蕪村)というのがありますが、あれを今日は思い出していました。日々なんとなく聞いてたりするものでも俳句を味わう、意味を考えるの目を持ちながら見てみるとまたおもしろい。

 

はるのうみ ひねもすのたりのたりかな

 

リズムもよくて、「春の海」という季語のさわやかで広がりのある語句と、繰り返しの語と相性が良い感じがします。

 

それから、

目には青葉山ほととぎすはつ松魚 /山口素堂

 

※松魚をかつおと読むらしいけと、ウィキペディアでは「初鰹」になっている。

これが好きで思い出していました。「目には青葉」って大胆で良いですね。単に並べているだけにもなりがちですが初句が印象的で引き締まって見えるのかなと。

 

俳句をやらない人でも知っている15の名句 +1: 季語めぐり 〜俳句歳時記〜

 

こちらのブログも読ませていただきました。一般的に知られている名句十五句についての記事。