うかうかと来ては花見の留守居哉
片屋根の 梅ひらきけり烟(けむり)出し
はるさめやむけ出たままの夜着の穴
内藤丈草
こちらより引用させていただきました。
『増殖する俳句歳時記』検索: %93%E0%93%A1%8F%E4%91%90
こちらの記事は、内藤丈草の俳句について解説されています。
こちらで紹介されていた芥川龍之介の「枯野抄」を読んで来ました。小説は芭蕉の臨終の場面。芭蕉が死に瀕して弟子たちに囲まれているさなかで、それを看取ろうとする弟子たちのそれぞれの葛藤、内心が描かれています。
内藤丈草の
うづくまる薬の下の寒さ哉
という俳句をもとに書かれた小説だそうです。
丈草の心理描写は、ちょっと難しいのですが…偉大なる父のようだった師存在していた、それからその人が亡くなるという場面では、悲しみのみならず自己っていうのも変容するものなのかもしれません。
町なかの山や五月の下り雲
こちらは今日読んでた本で紹介されていた丈草の俳句。
正直言って飯田蛇笏の評が読みづらひ…
いっぱい言いたくなるのは分かるんです。ええ。
丈草の句は何か情景が浮かんで来ませんか?
芭蕉の句はまさに俳句の基本形としてあるのかなという印象。古人の句も味わい深いです。
十時半目ばかり見たるさくらばな
こちらは今日わたしがガンバて作った俳句。
ここ数日、二十度超えの日が続いたためか北海道でもやっと桜があちこちで開花し始めていました。
あらためて思うに、桜って色んなところにあるけど皆同時に一斉に咲くんですよね。
以上です。