名前を付ける

本のことを書いてあるブログ

江戸川乱歩「蜘蛛男」/ちくちくウニウニを読みました

今日、江戸川乱歩の蜘蛛男読み終わりました。

蜘蛛男

蜘蛛男


江戸川乱歩を読むのは先日のものから引き続いて二冊目でしょうか。

Kindle Unlimitedにて今、サービス内で読めるものに江戸川乱歩の作品がいくつかあり、その中で魔術師とこちらをダウンロードしてみました。
それ以外にもAmazonブックオフにて購入したものもいくつか…はまってます。

江戸川乱歩の特徴はまず読みやすい文体(語り調な感じです)とテーマ選びが生物、心理、グロ系のものが多いところです。が、そういうものに特に興味がある方でなくても面白く読めるよう、くどくはないエンタメ作品に仕上がっています。けど興味がある人は「おもしろいいいいい!」となってしまうと思います。

江戸川乱歩は小説を書く時にいかに読者を欺き、驚かせるかということを考えて書いていそうですね。ミステリは作者の好みに読む側がいく分着いていくっていうか、焦らされる感じが長過ぎると白けてしまうこともあるのですが次々と展開し、流れを変えて行かれる様に引き込まれてゆき、トリックのテンポが良いので読むのが止まらなくなります。

あとは普段本に対して一人の登場人物に愛着を抱く、ということが自分の場合はないのですが、明智小五郎は良いなあと思いました。ちょっと東野圭吾作品に出てくる湯川学を思わせるとこがあります。俗世に興味がない変人っぽいところがカッコいい。というわけで次に明智小五郎シリーズも買ったのだった。「魔術師」Kindle Unlimitedでダウンロードしたもののかぶってしまってました。
Kindleだと下線と昔の古びた挿し絵も入ってるんでこちらの方を読んで、本の方は保存版にしてみようと思います。

Kindle、読んでる間に進度がパーセントで表示されるのですがはじめに「10時間」などと表示されてたんですがこれって、ページをめくる速度とも関係があるんでしょうか。たぶん三、四時間くらい…?で読み終えたと思います。多分。

ひさしぶりに没頭しながらの読書をしました〜。


あとは、吉田戦車のちくちくウニウニを購入…

本当は「感染るんです」がすごい気になってました。感染るんですの存在はずっと知っていました。わたしは蛭子義和さんの漫画は読んだことがあるのですが、あと伊藤理佐さんの漫画も買って読んだことがあるのですが、なぜか吉田戦車さんの漫画は読んだことがなかったのである…それに対して疑問を感じることもなく生きてきました。それでこの間から見かけるたびに立ち読みしていたのですが、感染るんです面白いんですよね。買おうと思ったら、古本なのに高いコーナーにしか置いてなくて、ああ人気あるんだなと思って、昨日一巻だけ置いてあったのもちょっと質的に難ありのものだったので「ちくちくウニウニ」の方を買ってみました。これを、立ち読みしてる時たった一人で笑ってしまったのである。
それで買って読んだのですが、面白いですよね。どういう笑いなのかを表現しづらいんですが、絵だけでも既に、不条理が全面に滲み出てきている感じがすごいのと、読み終えたあとで自分がちくちくウニウニを読んでた(、、ちくちくウニウニってナニ?)ということ込みで何か笑ってしまう感じがあります。じわじわ感が大分強いですね。


結局、Amazonにて感染るんですの全巻セット買ってしまっていました。

多分燃えるようになりながら読むと思います。