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本のことを書いてあるブログ

考えてみた、金縛りと幽霊について

幽霊が出るときの法則

 

昨日読んだ本で、幽霊の出る時間のことが書かれていた。

それによると、幽霊の出るときの感じというのは決まっていて、まず、風が吹くこと、それからなんだったか忘れたんだけど、とにかく予兆があるそうだ。

そうして近くにぼんやりと透けた幽霊の体が、光とともに現れ、さらにはジェスチャーなどでもって抽象的なメッセージを生きている人に伝えたりするらしい。

 

それを読んでその、幽霊の見える感じというのが、金縛りする時の感じと似ていると思った。

数年前、わたしはとにかく疲れていた。昼間、ものすごく眠りたいんだけどなかなか眠れないみたいな、おかしな精神状態でいるとそれはけっこうな頻度で来る…それが金縛りである。

 

金縛りにあう時、わたしの場合は多分、目を閉じているんだけど、眠る前に見たであろう景色(部屋、それから自分の寝姿)を映像として見たままの状態にいる。そして、そのように寝る前と同じ状態で居ながら体がまったく動かせないのである。わたしはとにかく「やばい」と思う。早く動けるようにならなければ…「来る」かもしれない…。何が来るんだかわからないが、とにかく金縛りという不自然かつ無防備な状態にあっては自然と不安になるのである。毎回、金縛り状態にあう時とにかく焦って体を動かそうとするわたしがいた。

筋肉に、力をいれども、体はうごかない。まるで開かない瓶をこじ開けるときの感覚である。

 

(フンッッッ…!!)

うごかない。

(フンッッッ…!!!!)

うご…かない…

 

これを動くまで繰り返す。

そうすると、雪に埋まった足を抜くときの手ごたえのように、生ぬるい感覚とともにいつしか身体が動くようになる。よかった…!っていうより「我、独りで脱出せり」みたいな感じである。我、たった独りで帰還せり。

わたしの「金縛り→覚醒」の関係は毎回そんな感じだった。

 

さらには、誰かがいる

たまに、ちょっと変な夢も同時に見ることがあった。夢と言っても、半覚醒状態&周りの景色を見ている(もしくは夢に見ている)状態にあるので、それがかなり現実に起きていることっぽいのである。

一つに、知らない女の人がドアの向こうからのぞいている気配を感じた夢、もう一つは、赤ん坊が窓の外に泣いていて、大人とのやり取りも見えたりする。早くどうにかしなければ…と窓の外のやりとりを見ながら布団の中にいる自分の景色も見ているみたいな状態だった。

 

そういった経験をしてからわたしが考えるようになったのは、つまり…金縛り状態というのは半覚醒状態(意識がややはっきりしていて、今にも覚めそうな状態)で夢を見ている状態ではなく、覚醒状態でさらに夢を見ている、ということなんじゃないだろうか。つまり、それは、目を覚ましたままで夢を見ている状態。

普通、夜夢を見るときは目を閉じている。けどその夢というのは触れそうなくらいに鮮明な映像だったり、本物の人間と関わったときのような印象を残したりもする。虚構とはいえ、リアル感がある。自分の頭の範囲だけで起きていることとはいえ、その「像」を頭は作れる。

それを疲れていて頭がおかしな状態でいるときには、目が覚めた状態で、さらに頭の映像込みで視界が捉えることになる。これを、幽霊、それから金縛りの超常現象になるのかもしれないなと思った。

 

 

 

 

 

 

以上です!